遠州七不思議

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オーシャンビューはまゆう

当館がある静岡県の遠州地方には、昔から伝わる物語があります。中には少し内容が怖いものも…。ちょっと変わった観光に、訪ねてみてはいかがですか?

遠州七不思議とは??

遠州七不思議とは??

日本三大不思議のひとつ、遠州地方に古くから伝わる不思議な物語「遠州七不思議」。
七不思議といっても約100もの不思議な話があり、その内の七つを組み合わせることにより七不思議と言われております。
七不思議の組み合わせは諸説あり、合わせると7つ以上存在します。
今回はその中から七つの物語をご紹介いたします。

小夜の中山夜泣き石(掛川市)

臨月の夫人がお祈りをしている途中に山賊に斬りつけられ、お金を奪われてしまいました。斬られた切り口から赤ちゃんが生まれ、夫人の魂は切り付けられた丸い石にのり移り、助けを求める為泣きました。お坊さんがその泣き声に気づき、近くのお寺『久延寺』で水飴を母乳替わりに赤ちゃんは育てられました…といった物語です。 夜泣き石の近くには『元祖小泉屋』というお店があり、上記のような物語から名前が付けられた『子育飴』が売られています。

所在地 / 久延寺
住所:掛川市佐夜鹿291

子生まれの石(牧之原市)

龍門山大興寺の住職が往生するころになると、裏山の沢の崖の壁から石が生れるという不思議な伝説があります。生れた石は、亡くなった住職の墓石とされています。現在では、安産や子宝を願う人々がお参りに訪れています。

所在地:静岡県 牧之原市 西萩間426

無間の鐘

昔、菊川村に住む空道上人が、つけば何でも願い事がかなうという「無間の鐘」を粟ヶ岳山頂にかけた。多くの者が争うように険しい粟ヶ岳の山道を登り、長者(金持ち)になれるように祈願して鐘をつくようになった。登山の途中で渓谷に落ちて命をおとす者もいたため、「無間の鐘」を井戸に埋めて人々の欲望を封印したという。 阿波々神社には「無間の鐘」を埋めたという「無間の井戸」があり、現在ではパワースポットとして人気があるようです。

所在地 / 阿波々神社
住所:静岡県掛川市初馬5419番地

遠州灘の波の音

昔、漁師に捕えられた波小僧が、海へ逃してくれた恩返しとして、天気の変わり目を大きな音で知らせるようになったと伝えられています。
御前崎の浜岡砂丘の入口には波小僧のモニュメントが建っております。

桜が池の大蛇

平安末期の1169年6月13日、比叡山の皇円阿闍利が、56億7000万年後に現れるという弥勒菩薩に教えを乞うと言い残し、自ら桜ヶ池の底に沈んで竜神(大蛇)となりました。
以降、秋の彼岸の中日には赤飯を詰めたお櫃を池に沈めて竜神に供える奇祭「お櫃納め」が行われ、数日後には空になったお櫃が浮いてくると言われるようになりました。
現在でも池のほとりにある池宮神社では、秋の彼岸の中日に「桜ヶ池のお櫃納め」が行われます。

所在地 / 池宮神社
住所:御前崎市佐倉5162

天狗の火

昔、文吉という若者が漁師をしている千吉の家に遊びに行きました。時間はすぐに過ぎ、帰りは真っ暗になりました。文吉が帰り支度と整えていると、千吉は今朝取れたばかりの魚をお土産に渡しました。文吉が魚をこしらえ海岸沿いを歩いていると、はるか向こうの山から青い光が飛んできました。それを天狗だと思った文吉は急いで小舟に身を潜め、千吉からもらった魚を放り投げました。しばらくすると両目をえぐり取られた魚が砂の上にありました。 
…といった物語です。御前崎のみならず、静岡県各所に天狗の火の伝説はあるそうです。

三度栗

弘法大師空海が諸国巡礼の折、三沢村を通りがかったところ、村の子供たちがおいしそうに栗の実を食べていました。これを見た空海が自分にもひとつわけてくれないかと頼んだところ、子供たちは快く栗の実を差し出しました。これに喜んだ空海は、「これからは、この村に年に三度栗を成らすことにしよう」と言い、この地をあとにしました。
以来三沢の栗は、年に3度実をつける…と言われています。そのひとつは菊川の応声教院という寺院に植えらていた栗の木だと言われています。

所在地 / 応声教院
住所:静岡県菊川市 中内田915